一部報道でもとりあげられました
「ひきこもり」に関する質問について 9月の子ども若者対策特別委員会にて
質問をしました。書き起こしです。
草島
まず大きく2点質問していきたいと思います。今回発表された引きこもり・・困難をゆうする若者に関するアンケート調査、報告書であります。
大変有意義な調査をしていただいたと思いますが、全国的にここまで民生委員が多くの方に調査を依頼してというケースはなかなかないんじゃないかと思いますけど、何年目くらいなんでしょうか?
議長
高橋若者支援男女共同参画課長
高橋
今回の調査のような事例の取り組みでありますけれども、把握する限りでは通常・・・・・調査は困難ということもありまして、サンプリング調査をしてそこからある程度のパーセンテージを割り出すのは・・・・・・一般的でありまして・・委員に調査をお願いしたというのは私の知る限りでははじめてではないかと思います。
草島
大変有意義な実態というのが明らかになっている・・、1607人という結果ですけれども、地域別にみると町村部が0.2、市部が0.14というふうになってますけども、どういうふうにみていきますか?
高橋
いろんな要因があるかと思います。一つは町村部におきましては民生委員の方々が・・・・把握の度合いが、アパートなども多い市部などに比べて、度合いが高いのではないかなという部分もあるのかと思います。パーセンテージの違いといたしましては、・・・0.1・・・・0.2ですので、そんなに多いというふうには理解しておりませんので、そういった状況も重なってこういった結果に・・・、詳細につきましてはまた
・・・・・・の方々と話をしていきたいと思います。
草島
まずこの1607人、今回把握した結果でそれより多いんだろうなっていうふうに県ではみてるということでよろしいんでしょうか?
高橋
今回の調査といいますのが、民生委員の方々が現在相談を受けていたり、自分の地区の中で心配だなと思った人を・・・・調査してまして、積極的に戸別訪問をいたしたわけではございません。そういうこともありますので民生委員さんのご存知ない範囲の中で、この調査にでてこない方もいらっしゃるのだろうという・・・・・
草島
ここからは実態的なところを質問していきたいと思うんですけど、今この引きこもりの相談という窓口ですね、市町村で設けている窓口は県内どのくらいありますでしょうか?県の方では保健所でやってると思いますが、その辺の把握の実態を・・・・
高橋
県では精神保健センター内にあります巣立ちというところが中核的な役割、それから各保健所におきましてこういった引きこもりの相談ですとか、支援を、その後仕事につながる・・・・行っておりますが、申し訳ありませんが市町村の状態については把握していない
草島
実際、庄内総合支庁でも引きこもりの相談をやってまして、毎月1回第4火曜日13時半から15時半、こういう時間帯で行っている、まずお伺いしますと、この時間に結構多くの方々が来ている、この時間内に収まらない方もいらっしゃって、次の月に回したりということもあると聞いてますけども、実際その相談の件数とか、把握している実態はいかがでしょうか?
議長
おおた健康福祉企画課長
おおた
健康福祉・・相談窓口ということで、・・・事項お話ありますけども、精神保健福祉センターの方に、引きこもり相談の方の支援窓口となりますが、自立支援センター巣立ちという相談窓口を設置しております。24年度の状況申し上げますと、相談件数345件ほどになります。相談・・・・人員として68人になります。年齢別にいいますと39歳男の・・・までの人数で申しますと、68人のうち53人ということで、・・・ということでちょっとわからない方もいらっしゃいますけど、その方を除くだいたい90%が39歳までの方々の相談・・・・、男女別にみますと、男性53人女性13人不明2人ということですが、男性の方が圧倒的に多いというような状況です。
あと・・・・相談者について、どういった方々が相談されるかということですけども、本人が9人、家族が54人と、こちらの方は家族の相談が圧倒的というふうな状況でございます。
相談の内容ですけども、一番多いのが家族の方からの相談で、本人への対応の仕方の部分が一番多くて、あとは就労への不安ですとか、あと多いのが支援機関の情報提供、そういったものの相談が多いと
草島
今のは、巣立ちに限っての話ですね、それぞれの総合支庁の保健所でも窓口を開設して相談に応じている、ただこの時間数でいいのかという私は疑問があります。市町村の方は窓口がない状態が続いてるんじゃないかと思っていて、鶴岡市も相談窓口がない状況で続いています。実際どういう形で引きこもり相談受けたところから解決にいたるまでサポートしていくかというと、精神的にといったところは医療機関になっていくと思いますが、NPOの方々がこれまで大変努力してきたという存在だと思います。これからアンケート・・・NPOの方々に実際にご意見を伺いに行くという話ですけども、4ブロックいくつNPOがございますか?
議長
高橋若者支援男女共同参画課長
高橋
NPOの方々、いろんな規模の方々がいらっしゃいますけども、今回4ブロックお伺いしてお話をすると考えてるのは、村山支が3、NPO発達支援研究センター、NPOじゃないんですけど、東北青少年自立援助センター 蔵王いこいの里、プラットフォーム。最上につきましては直接支援にあたっているNPOがいらっしゃらないので、市の社会・・・・にあります・・・・・、置賜では・・・・・からころセンターさんと、With優、庄内では自立支援センターふきのとう、という形でご出席いただこうと考えてます。
草島
こういったNPOの方々、からころセンターとか、鶴岡の団体ふきのとうについても10年以上やっているベテランの団体なんですが、実際専従スタッフ何人いますか、ここ?
高橋
申し訳ありません、スタッフ数まで把握してません。
草島
からころセンターが1人、ふきのとうは専従スタッフはいないという状況の中でかろうじて運営しているという状況があるんですよ。
これから引きこもりの対策、問題解決にいたるまで、経験値を積んだNPOをどうやって支援するのかというのが大きな課題なんじゃないかと思います。例えば、ゴールの姿をしっかり見極めて進んでいってほしいと思うんですが、例えば和歌山県では県がこうしたNPOに対して支援する制度を組んでいて、福祉施設でいうとデイサービスのような形で、引きこもり者社会参加支援センター運営事業費補助金交付要綱というのを作って、実際に具体的な形で、例えば8人とかという方を見守るには1人のスタッフ・・400万円を交付するとか、そして委託事業というか、補助金要綱を作って補助金あてて、しっかりと支援していくという状況があります。
これからの引きこもりの対策、ゴールの姿を明確に描きながらNPOの方と対話をし、そして理想形を作っていただきたいと思うんですが、こういう姿勢についてはいかがでしょうか? また・・・聞きますと、市町村の役割、現場の近くに窓口があるというのは理想だと思うんですね。この引きこもりの大綱を作っているところは、市町村の役割を明確に作っています。なのでこれからこの対策に望んでいくにあたっては、最終的には大綱として、県の役割、市町村の役割、NPOをどう支援していくか、そういったことを具体的な形で描いて、大綱を作るなり、条例を作るなりしていくことが望ましいと思いますけども、いかがでしょうか?
高橋
・・・・・・につきましては、まだはじめたところであります。実際のところ、これから市町村ということではなくて、民生・・・協議会を通じまして、今回調査をお願いしまして、結果につきましては民生・・・協議会にはフィードバックを申し上げているところでございます。今後市町村に対しましても、なかなか個別のデータですので公表というわけにはいきませんけども、市町村別のデータですとより細かな状況もふまえて、市町村に情報を提供しながら意見をためて参りたいというふうに考えております。
中長期的な施策まで及んでおりませんけども、さきほど申し上げましたように現場に通じた民生員の方々からお話をお聞きしてまとめたく、次には実際支援にあたっておられるNPOの方々から詳しいお話をお伺いして、例えば支援のプロであるNPOの方々と、地域に非常に詳しい民生員さんを繋いでいくのが、そういったような議論がいろいろあるかと思いますので、そのような論点を整理しながら今後の施策を検討して参りたいと考えているところです。
今回の4ブロックの協議会にはあまり人数を増やしたくない、実際的な議論をしたいということで、市町村の方々にはお入りいただいておりませんけれども、こういった状況は随時市町村の方々にも提供申し上げまして、できるだけ共通認識にたって施策の進め方を・・・考えておるところでございます。
草島
今、支援のプロというお言葉がでてきました。まさにプロなんですよね、ただ、プロという身分が社会的に与えられてない実情があるということなんです。これはやはり県として公的に支えていかなきゃいけないところなんじゃないかと私は思ってますので、ぜひしっかりご意見をお伺いしながら、県として何ができるか、で私たちも何ができるか考えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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この発言を受けて、高橋課長は、和歌山県、大阪府に視察に行き、先進事例をご覧頂いたとのこと。
拠り所になっている場を運営するNPOの支援のかたちが当面の大きな課題のように感じています。
今後も力をいれていきます。
草島