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草島進一の「持続可能な鶴岡」日記

kusajima.exblog.jp

夏至の日。2005年比-15% は実は1990年比-8%。

夏至の日。地球温暖化問題の特集が2日間にわたって、NHKでおこなわれていましたね。キャンドルナイトのシーンでは、鶴岡でも5年前ぐらいにお招きして講演会をおこなった、辻信一さんがでて、「ハチドリのしずく」のお話をされてらっしゃいました。

さて、日本の地球温暖化問題ですが、環境NGOの視点でいくと、このあたりが国際的に常識的な考え方かと考えています。以下、神保哲生さんのビデオニュース・ドットコムより。
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「低炭素革命で世界をリードする」。10日、麻生首相が、日本の温室効果ガスの2020年までの削減目標を05年比で15%減とすることを発表した。麻生首相はこれが野心的な目標と考えたと見えて、「野心的」、「決断」などの言葉を連発したが、世界からは冷ややかな反応しか返ってこなかった。ちょうど国連気候変動枠組み条約の特別作業部会が開かれているボンでは、麻生首相を先のブッシュ大統領に擬した似顔絵とともに、世界の潮流から大きくずれた日本の削減目標を批判するコメントが相次いで出された。(http://www.avaaz.org/aso)
 省エネ世界一などと喧伝している日本だが、実は1990年と比較して温室効果ガスが9.2%も増加している。そのため、「05年比15%削減」を、 1990年の排出量と比較した数値にすると「8%削減」としかならない。京都議定書の削減義務は、2013年までに90年比6%削減なので、今回の中期目標はその後8年をかけてもう2%だけ削減する意思を表明したにすぎない。

 ちなみにIPCCは、地球温暖化を抑えるためには2050年までに世界全体の CO2排出量を1990年比で半減する必要があり、そのためには先進国は2020年までに25〜40%削減しなければならないと試算している。40%削減に対して、日本は8%は余りにもかけ離れた数字だった。
 地球温暖化問題に長年取り組んでいるNGO環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏は、今回発表された数字は、「嘘で塗り固めた不作為」であると酷評する。そもそも政府もメディアも05年比の数字を発表しているが、国際的な中期目標は1990年の排出量を基準に決められている。削減努力を「何もやってきていない日本」(飯田氏)にとって、05年比にした方が目標の低さを誤魔化しやすいため、恣意的な数字を出しているに過ぎない。
 しかし、日本の目標がアメリカやEUと比べて遙かに深刻なことは、単にその数値が低いことではないと飯田氏は言う。日本は「ただの数字遊びをしているだけで、削減するための具体的な政策が何もない」ことが、最大の問題だと言うのだ。

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ISEPの飯田さんは、スウェーデンのルンド大学にいらっしゃったこともあり、ナチュラルステップジャパンの活動の中で諸々意見交換をさせていただいている研究者です。

ヨーロッパ、北欧では、もうグリーン革命はブームといっていい常識的な産業転換の構図なのですが、日本のしがらみ政治の中では、情報操作によって、未だに本質的なとりくみをおこなおうとしていないように感じます。
「日本版グリーンニューディール」と称して、今の環境大臣はがんばっているようにも見えるのですが、いかんせん、今の政権与党の中では抵抗勢力との妥協の産物でしかないということでしょう。

この地球温暖化の事を考えても、本当のグリーンニューディールをやるためにも、政権交代が必要なのだと私は考えています。
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by stern888 | 2009-06-21 08:22 | 環境
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