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草島進一の「持続可能な鶴岡」日記

kusajima.exblog.jp

08年3月議会一般質問「先端研への年3億の市税の投入」「サイエンス・ビジネスの挑戦」を元に論戦!

08年3月議会一般質問の質問内容を掲載します。ただし、これはメモや当日の映像から書きおこしたものであります。正式な議事録は3ヶ月後に発表されます。
なお、このやりとりについては鶴岡市議会のホームページにて録画映像でご覧になれます。http://www.city.tsuruoka.lg.jp/gikai/vod/200803.html
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先端生命科学研究所について

ここに、1999年8月1日の広報つるおか「庄内地域大学臨時増刊号があります。それによれば「全体の事業費は、実負担額として300億円で、鶴岡市の実際の負担額は40億円です。これらは平成11年度から21年度あたりまで支出する云々」とあります。
 また前回提示したように、11年9月議会の総括質問の際、市長、あなたは与党議員の質問に
「経営費の助成について。40億円の枠の内の話で、研究センターについて、運営費の一定の補助をする予定をしている。野球場の跡地を土地を提供することによって、20億円の市の財政負担の軽減をはかれる」と答えています。

 先般の議会で市長は、300億円の内、実負担は60億円だ。「議会で説明したはずだ」などとおっしゃっていましたが、私たちは、20億円は土地の評価額、実負担は40億円だと説明を受けてきました。実負担40億円が60億円へ、いつ、どこで、どのように変更がおこなわれたのか。また、それはいつ、どのように議会で同意をえたのか、また市民に広報でその変更について、どんな説明をしてきたのか。改めておうかがいします。


▽また、先端生命科学研究所については、これまで7年間、50億円を超える市税を補助金として投入していますが、企業も立地せず、税収にもならず、いまだ、市民になんら還元がなされておりません。
 つまりこの補助金の行政目的である、地域産業の育成、支援の成果が全くみられません。
 そして、未だに、どういう企業が立地して、いつ、どのように雇用が生み出されるのか、年次計画も示されない現状です。

市長は、市民に幻想をいだかせて、市民をミスリードしているのではありませんか。

更には、ここに一冊の本がございます。
これは、ハーバード大学のビジネススクール教授で、20年にわたり、製薬・バイオテクノロジー産業のマネジメントを研究し、実際にアムジェンなど、大手バイオテクノロジー企業のコンサルタントをおこなっているゲイリーpピサノ氏が、書いた「サイエンスビジネスの挑戦 バイオ産業の失敗の本質を検証する」という本であります。
日経Bp社で日本語訳がこの1月28日に発刊されました。先般毎日新聞でも書評がされております。

 これによりますと、バイオ先進国である米国でバイオテクノロジー産業が誕生してこれまで30年の成績は、売り上げはあっても利益はゼロもしくはマイナスで、誕生して以来、産業全体でほぼ赤字を垂れ流し続けているということであります。

著者はいいます。「バイオテクノロジーというサイエンスのビジネスは、ろくろく利益もあげられていない上に、新薬開発を通じた科学への貢献という面でも際立った生産性を示していない」
「たとえ時間を与えても、この産業に大量の果実は実らない」と。

▽現在鶴岡市はこのバイオ産業の創出として研究所や関連に50億円以上もの税を投入し、地域戦略としていますが、先進地米国のバイオ産業の30年間の実態でさえ利益は乏しく赤字を垂れ流し続けている状況とのことです。このような産業をこの鶴岡の地域戦略にしていいのですか。
▽市長は、まさに市民をミスリードしているのではありませんか。

私は、今、地域戦略として大きな方向転換が必要だと思いますが、市長の考えを尋ねます。


企画部長
先端研の質問に応えます、。


●60億円にいつから市の負担がなったのか。議会、市民に説明していないのではないかという質問でありますが、昨年12月議会でも説明していますけれども、庄内大学プロジェクトの。負担フレームにつきましては、山形県と庄内開発
300億円のうち、酒田市、鶴岡市ともに。60億円の負担をすると、鶴岡については私有地の土地評価20億円分を負担したものとみなし、みなし、キャッシュペースでは40億円の負担をするとなっていたものであります。平成11年度から17年度までの慶応先端研支援につきましては、庄内地域大学プロジェクトのフレームにもとづき負担をしてまいったものであります。

18年度以降の先端研支援につきましては、この庄内地域大学プロジェクトの枠組みで支援をしてきました、13年度から17年度までの研究成果と18年度以降の研究計画、これにつきまして、有識者をまじえた研究報告会を開きまして、素晴らしい成果があがっていると、いうことで、高い評価をいただいている。
そこで県とともに支援をしたということで、これは鶴岡市が県とともに新たに協定を締結をしまして、新たな枠組みで支援をおこなっていると。いうものでございます。で、このことはこれまで議会にも十分に説明をしてきましたし、予算につきましても審議をしていただきながら進めているものであります。
この40億円から60億円に変更になったかということでございますが、これをただいま申し上げましたように、負担を変更した。ということはこれまで申し上げたことはございません。ただ、負担フレームにもとづく鶴岡市の実際の負担額は40億円弱ということになっておりますので、18年から5年間の市の負担見込み額15億7千5百万円を含めましても、実負担ベースで申し上げますと、60億円の枠におさまると。いう、そういった事実を申し上げたものでございます。

で、このことはこれまで説明してまいったとこでありますので、それでご理解をお願いしたいと思います。


それから、2点目、研究成果の地元還元ということでございますけれども、
いろんな企業が鶴岡で研究をおこなっております。
それから農業の面でもいろんなだだちゃ豆とか豚の食味とかという研究がおこなわれています。更に、市と県では恊働いたしまして、文部科学省の都市エリア産学協同事業についての資金の獲得につきましては、現在とりくんでおります。
この研究では庄内柿の機能性成分をつかった、商品開発といったものも計画しています。更に現在、国と協議中である、企業立地促進法に基づく庄内地域の基本計画の中で、バイオ関連企業の誘致を大きな柱と位置づけまして、企業誘致にむけてインセンティブを高める。こういったこともしておりまして、市といたしましても関連企業の集積や技術の地元企業への移転について、積極的に取り組んでいるところでございます。

このような一次産業、二次産業における産業化の動きを加速させる取り組みをおこなっていますけれども、これらに加えまして、教育研究活動につきましては、第三次産業に位置づけられると、いうことで、研究所単体として第3次産業としての経済効果を生み出しているということで、さまざま、他の高等教育機関とか、産業に及ぼす間接的ないい影響ということもあるわけですし、若年層の定着、交流の拡大にも大きく貢献をいただいていると認識をしております。

先端研が活発に活動をして研究成果を上げ続けているということ。そういったことがありますので、バイオという知識集約型産業の本市における集積、発展の可能性が開かれているという風に考えております。
市といたしましても、外部資金の獲得による 地域産業の振興とか、研究成果の産業化の動きをいっそう加速するための環境づくりにとりくんでいるところでございまして、これらの展開の中核となっております先端研への補助を引き続きおこなってまいりたい。という風に考えております。

それから
サイエンスビジネスの挑戦。という著書を紹介いただいておりました。
なかなか時間がなくて、斜め読みでありますが、質問でありますのでお応えします。
この本でありますが、はじめに、2つの前提条件を認識しておく必要があるのではないかと考えております。

この本は、バイオテクノロジー ということを新薬開発によるテクノロジー全般ということで用いておりまして、議論の対象としては、製薬・研究という開発に限定しているということでありまして、農業や工業の応用にはされていない、と定義づけがおこなわれている、。
この本でとりあげているバイオテクノロジー企業と、新薬開発のための新しいテクノロジーの研究開発、商業化を目的に1976年以降に設立された企業というふうになっています。
バイオ産業 と申しましても製薬研究開発に限定される。ということであります。


もうひとつは、サイエンス、ビジネスという言葉がタイトルに用いられておりますけれども、サイエンスに位置をおくビジネスという観点、すなわち企業活動としてのビジネスの観点から分析が試みられているものでありまして、しかもアメリカの企業に限定をするというものであります。このような前提の中で議員のご指摘のような、そういった、これまで30年の利益とか、そういったことがのべられている。
著者は、バイオテクノロジーのサイエンスのビジネスが、利益や生産性を示していないのは、既存の組織や制度、既存の経営手法を前提とした場合の話だということで、バイオテクノロジー産業にふさわしい、組織や制度の改革が必要だという事を述べております。
 で具体的には基礎科学研究への投資と、基礎研究を臨床に応用する研究、これらにおいて、株式ではない、長期安定的な資金の確保といったことが、このバイオテクノロジーの可能性を産業へと展開するために必要だ。とこういった提案がされております。でこれは、製薬の研究開発の企業に対して必要なこと。ということで述べられておりますけれども、サイエンスの組織である研究機関とビジネスの組織である企業との良好な関係の重要性について、述べられており、で、このようなことからいたしますと、慶応先端研に対する県と市の支援は、研究機関の実施する基礎研究への支援、長期安定的な支援によってサイエンスを進展させ、サイエンスを基盤とするビジネスを創出するという、この本における提案に則した先進的な取り組みをおこなっているのではないか。という風に考えております。
とはいえ、この本は一つの見解ということでございます。
私どもは、

責任のある立場においてバイオにおいて、最高頭脳の方々からご指導をいただいておりますし、真剣に事業に取り組んでいる方々、たとえば、 HMTの新社長は、メタボローム技術の将来性や発展性を高く評価をいたしまして、 世界的分析メーカーの代表取締役をやめて、このベンチャー企業であるHMTの社長になられた方であります。

こうした方々と真のバイオクラスターの展開のため、事業展開の実践をいたしているのだ。ということであります。

慶応先端研につきましては、このバイオテクノロジー産業化ということではなくて、先ほども申し上げましたが、第3次産業としての高等研究機関の集積を高めまして、相互の存立基盤の強化とか、若年層の定着交流にも重要な役割を果たしており、 本市に立地していること事態、大変大きな意義があるということでご理解をいただきたいと思います。


草島

慶応大学についてですけれども、さっきから説明をうけていますが、私は非常に納得いきません。まず、この、本についてですけれども、研究員の中の曽我先生ですけれども、市民への還元をどうするか。と私は尋ねたときにですね。曽我先生は、「製薬」産業の創出をして市民に還元したいと、これはオープンキャンパスでおっしゃっていました。違いますか。それについて、検証がアメリカでおこなわれて、30年、ほとんどビジネスに結びつかなかった。そういう検証がおこなわれています。それについて、どう思われますか。市長。お願いします。


企画部長
●バイオですと、この本2003年で、製薬の約30%がバイオテクノロジーということで、製薬は産業化ということでは、この研究所でも大きな期待をしている分野という風には思っています。
ただ、あの、いろんな意味でこの研究所につきましては、多面的な研究をしておりますので、単に、メタボロームによる製薬という研究だけではないということは理解していただきたい。と思います。
30年間、アメリカでうまくいかなかったということは書いてありますけれども、なぜうまくいかなかったかということを書いてあるのであって、この製薬とか、バイオテクノロジーとか、そういったもの、そのものを否定しているのではない。という風に私は読み取りました。

そういった意味で、先ほども申し上げましたとおり、いろんな方々と協議をしながら進めておりますので、ぜひ成果があがるように進めて参りたいと思います。

草島
市長、バイオの先進国のアメリカで、すでに30年の歴史で失敗をしている。
それが鶴岡だったら、成功するんですか。では、これまで私が何度もこの場で求めても示されなかった、補助金の成果の見通し、つまり、どういう企業が立地して、いつどのように雇用が生み出せるのか、年次計画を示してください。
この産業育成に、これ以上市税を注ぐということは、市民を大きなリスクに巻き込むことになるのではありませんか。市長、お応え下さい。市長、お応え下さい。

市長
静かにしてくださいよ。
静かにしてくださいよ。いままでいろいろ説明したことをよく聞いて、お発言していただきたいんですけれども、例えば、40億円が60億円といったときに、そんな変わっていないんですよ。ただ、県が160億円。市町村が140億円だして使った上に、県は、このバイオの研究を進めるために市と、協議して年間2つあわせて、7億円ずつだして援助しようよという知事の提案に、議会とも相談しながら、決定したんです。それだけの話なんです。ただ、3億若干を5倍すれば、15億円で、トータルとしては、60億円。と、例えばですよ。鶴岡ばっかりずるいじゃないかと。土地だして、酒田には60億円現金ださせて、鶴岡は40億円しか出してないじゃないか。と。ずるいじゃないか。という声もありました。あったの。あなたは知らないんだ。ただ、その際、だけど、その20億円は得したか、損したかは人の見方ですよ。現金として、要求されたのが15億円だから、その範囲内だから、市民の皆さんも少しは理解してくださるんじゃないの。といっているだけだ。それだけの話なんですよ。あの、酒田よりも現金を余計に負担するような話にはなってませんよ。そういう説明をしたのに、ちゃんと聞いていないからですよ。
そういうことの話なんです。そして、研究成果は、あなたの判断は、あなたの判断。私は、学会の専門家でもありませんので、一人の学者の話を、ま、宗教的にとりあげるのはどうぞご自由に。我々は、もっと幅広く、東大の先生やら、なにやら、多くの先生と協議をして進めていただいているんですよ。そして、もうひとついうけれど、3次産業というのは、これから、知的産業が、これからの地域の産業の主流になっていきますよ。山大農学部ご覧なさい。鶴高専、それだから、鶴岡、成り立っているんですよ。産業。鶴高専には、国がいくら出しているかご存じですか。山大にはお国がいくらだしているかご存じですか。終わります。
by stern888 | 2008-03-15 11:15 | バイオへの公共投資を問う
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