今年2011年は12年に一回の月山の卯年ご縁年です。毎年8月13日のお盆に午後7時から月山頂上で卒塔婆に火が灯されます。その火は送り火であり、以前は庄内一円でこの送り火に呼応し、「お精霊様」と唱えながら小川や水路の傍で火のついた枝を振る迎え火があり、そのあわせ火を通して御霊を迎え、祭壇の火にしたと聴いています。
1999年の卯年ご縁年。私達は「この月山の送り火、迎え火を多くの方々に伝えようと新たな祭り「月山炎のまつり」をたちあげておりました。その時からこの柴燈祭は特別な祭りとして毎年参加させていただいています。
今年は山頂に到着した午後5時ぐらいでは曇り空でした、午後7時ご神事がはじまる直前になって、雲がひらけ、また、柴燈に点火され、祝詞が奏上されると、柴燈の火に呼応するように満月一日前の強い光の月が輝きました。 地元、庄内、被災地宮城などから集まった三〇人の信者らとともに、なくなった方々の鎮魂、東北の復興。日本の再生、世界平和を祈りました。
夜は山菜料理が充実した頂上小屋でいつもご一緒する方々と一晩を過ごし、就寝。
そして、朝、午前6時からの月山本宮祭を前に、頂上付近で見えたブロッケン現象。
その後の本宮祭は快晴の下おこなわれ、卯年ご縁年、東北大震災復興を祈念する祝詞が奏上されました。
月山より東北の復興、日本の再生を祈念する奇跡の祭り。
下りはハクサンイチゲやヒナウスユキソウなどの高山植物を観つつ。八合目付近のオゼコウホネ、チングルマ、ニッコウキスゲも美しかった。
やっぱり月山はいいなあ! 駆けると元気になる!
私自身も更に新たなエネルギーを授かった、卯年ご縁年の月山山駆けでした。