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草島進一の「持続可能な鶴岡」日記

kusajima.exblog.jp

農家の不安。

藤島地域。大きな敷地と立派な家屋。80歳を超えるご主人から、「今の課題はなんといっても農家の後継者問題」と伺った。近所でもそうした問題を抱えていることが多い。とか。300年続いてきた家業としての農業。私の代で終わらなければならないかと思うと、心配で寝てもいられない。とのこと。今は、トラクターや軽トラックを運転し自分でやっているが、いつできなくなるかわからない。婿はいるが、農家を継ぐ気は今のところ見られない。どうしたもんか。何か方策はないものか。と真剣に問いかけられた。 訪れるいくつもの農家が高齢世帯。とても広い敷地と家屋に高齢のご夫婦という世帯も少なくない。ご子息は旧鶴岡市内か、時には東京にいらっしゃる方もいる。
10年後、どうなっているか。農家を不安なく継げる社会システムをどうつくっていくか。これは食の都、農業が基幹産業の庄内・鶴岡にとって最大の課題なのだと改めて思い知らされた。

農村部の高齢世帯では、車にいつまで乗るか、そして車に乗らないことを決めたら、どんな交通手段を使って、自分の思うところにいくか。これは相当な課題になる。80歳を超えても車でゲートボール会場まで通っているという方。また、高齢で不安があるから、車に乗るのをあきらめ、バスやハイヤーを使うと決めたものの、以前、一ヶ月600円のハイヤー券が廃止されて、困惑しているという方にも実際に出会った。
  「持続可能」といえる農業、農村をいかに実現していくか。乗り越えていかねばならない課題だ。
 
by stern888 | 2010-04-08 23:25
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