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草島進一の「持続可能な鶴岡」日記

kusajima.exblog.jp

最上小国川ダムの説明会 これじゃあ意味がない。

説明会に出羽三山の自然を守る会の皆さんといく。
説明1時間半、あいかわらずの姿勢。情報操作が見え隠れする説明内容。質問時間30分。せっかく集まって質問をする県民に対して、「時間がないのでお一人一問だけ」とかからはじまり、かっちり30分だけの質疑でやめる。県は今まで通りの主張をするだけの説明会。2時間の説明会で1時間半を説明で費やし、質疑が30分。
「時間がありませんので」といって質疑はそれぞれ一問だけにしてください。とか、簡潔に。とか、制限の多いものでした。

私も質問。これまでの流域委員会などの議論が、ダム推進の河川工学者のみの参画で、いかにダム推進論だけになり、「ダムに依らない治水」の議論をほとんどしてこなかったかということは明らかだ。国も再検討しているんだから、これまで全くといっていいほどやってこなかった、ダムに依らない治水方策を真面目に検討してください。
また、穴あきダムについて県はよく「環境にやさしい」というけれど、それを詳しく聞くと、「貯留型ダムよりも環境にやさしい。という始末。実際、益田川ダムでは、工事中の10年間、川は濁水が続き、とても釣りどころの話ではなかったと地元住民から聞いた。また、益田川は、下流部では工場廃液も流れており、小国川などのように漁業権がある川ではなく、清流環境を穴あきダムで維持しているなどということにはならない。巨大構造物のために、いろんな箇所で水がよどみ、土砂堆積による長期濁水の可能性、また、ヘドロ堆積による水質汚染などの心配があるし、また、実際に新潟水害の際、穴あきダムのあった川で死者を伴う水害を発生させている。治水安全上でも問題が指摘されている。

こういうことを全く県は説明しないでこれまできた。 こういう指摘に対して、ぜひ説明してください。
とやりました。県はこれについて全く答えずに次の質問者へと移りました。

何のための説明会なんだかわからない。という惨状。こんなことをいくらやっていてもダメなのだ。
by stern888 | 2010-03-27 02:14 |
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