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草島進一の「持続可能な鶴岡」日記

kusajima.exblog.jp

カテゴリ:カヌー( 1 )

最上小国川をカヌーで下る。

毎年お邪魔していた、高寺八講を今年はちょっと失礼させていただき、以前からカヌーチーム3人で予定していた最上小国川へ。
長沢堰堤を昼12時にスタート。瀬や堰堤、やななど、ルートファインディングをしながら、下る。透明度が素晴らしい。
途中、アユ釣りが嵩じて都会からこの地に移住し、鮎で生計をたてている下山さんにお会いする。
ほう、カヌーでこんなとこいけるのか。と興味深げに下山さん。 
「この川は、朝まで雨が降っていても昼過ぎまでは澄んでくる場所があったりして釣りができる。いまどきこんな川はめずらしい」
 「なんてったって鮎の味が全然違う。ダムがある川の鮎は不味いというのは常識のようになっている。」
 鮎と川の話しが次々と湧いてくる。ここにしかない、宝物の話しだ。この川について知るには、小国川漁協のHPhttp://www.yfn-net.jp/ogunigawa/を参照されたし。


今年も、7月1日の解禁日から鮎の釣りがはじまる。何百人もの釣り師が川のいたるところに入る銀座となる。今年もシマノ、がまかつ、など、8つの鮎釣りのトーナメントがおこなわれる。こんな川は他にあまりない。

ここに、今、県が穴あきダムを構想中だ。この最上小国川の流域委員会は、ほぼダム推進。容認派で固められ、この川の生態や良さをよく知る千人以上も組合員がいる漁協が入っていない。というか、あまりにも漁協側の声を無視するかのような委員会の進め方のために組合長が抜けてそのまま進んでしまっているからだ。

河川法が変わり、パブリックインボルブメントが常識になっている日本の河川政策だが、その住民参加の手法というのは、単にアリバイづくりでしかないということが、山形県のやり方をみるとよくわかる。というか、長野や新潟ではこんな非常識はおこなわれていない。喧々顎々、議論をやっている。川に漁業権をもっている漁協が参画しない流域委員会はただただナンセンスでしかないのだ。
なぜこれが解らないのか、不思議でならない。


途中から、透明度の高い、青色の小国川から、泥色の最上川に合流。境目がはっきりしていた。そこから、芭蕉乗船の地として知られる本合海へ。
下って5時間。ダムのない天然河川の澄んだ水、瀬、渕、生きている川を久々に満喫した。
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山形県でほとんど唯一といっていい、天然河川 最上小国川。
今、淡水域の生態系は、全てレッドデータであり、現存するすべてを世界遺産として登録してもいいと僕は思っている。

一歩、踏み込んで考えていただきたい。また、私たちはこの山形の貴重な宝物を失おうとしているということを。
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by stern888 | 2006-05-08 04:46 | カヌー